忙しい都会人のための登山入門:山登りの基礎

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普段の私たちは便利な道具に囲まれ、都会のコンクリートのなかで忙しく働いています。
しかし人間は一時でも現代文明から隔絶された世界に触れたいと考えるものです。そうした欲求に応えてくれるものとして、今注目を集めているのが登山です。

初めての登山の準備

登山の楽しみ方

みなさんも小学校の行事で山に登ったことがあるはずです。
しかしそういった登山の目的は教育や団体行動であり、楽しむというよりは、大人数で行う遠足のようなものです。

自分自身が楽しむために登山をはじめるのであれば、目的や動機は気分転換でもダイエットでもかまいません。
むしろ重要なのは、その登山に同行してくれる経験豊かなアドバイザーです。

まずは登山経験が豊富な友人・知人の協力を得ることが、初心者の登山を楽しむための最初の準備なのです。

失敗しない!初心者の山選び

どの山を登るのかは、登山を計画する上での第一歩です。

経験豊かなアドバイザーがいるのであれば、その人の意見を参考に選んだほうが無難です。有名だからとか、人気があるからという理由だけで登る山を選ぶのはおすすめできません。

経験者からのアドバイスが受けられない場合でも、市販されているガイドブックなどを参考に初心者向けの低山や日帰り登山を選べば、まず失敗することはないでしょう。特に都会で

生活する忙しい現代人にとっては、まとまった休暇を取ること自体が困難という人も多いことでしょう。日帰りが可能な登山は選定基準のひとつになるかもしれません。

登山計画を立てよう!

登山計画の立て方とポイント その1

旅行では旅のしおりのようなものを作ることがありますが、登山では登山計画の作成が必要です。

ここで用意したいのが登山地図です。無料のガイドブックに付属しているような簡易地図ではなく、その山の標高やおおよその歩行時間、さらには山小屋やテント場、水場などの位置まで、詳細記載されているものです。登山地図をもとに歩行時間を確認し、休憩ポイントを決めていくことで大まかな登山計画が出来上がります。

ポイントはやはり時間的にある程度余裕があるようにすることと、トラブルが起きた場合の対処できるような施設をチェックしておくことです。

登山計画の立て方とポイント その2

大まかな登山計画が立てられたら、それに沿って細かい工程を決めていきます。

動植物や小川など、コースのアクセントとなるものをあらかじめ調べておけば、思わぬ発見があるかもしれません。

しかし大きなポイントとなるのはやはり休憩地点であり、なかでも食事を取る場所は非常に重要でしょう。多くの人は頂上付近を食事するポイントとして登山計画を立てます。やはりその登山で最もいい景色がみられる場所で食事というのは理想かもしれません。

しかし頂上での食事にこだわるばかり、無理な登山計画を立ててはいけません。登山における給水と栄養補給は重要なポイントですから、余裕をもった状況で食事を取るようにしましょう。

山の歩き方

「疲れない」登山の歩き方とは?

登山道を進むにつれて、最初は余裕のある足取りだったのが、いつのまにか重苦しくなっていくというのは誰だった同じです。それでも疲労が蓄積しにくい歩き方というのが登山にはあります。

まずは普段の歩き方よりも、歩幅を少なくすることがポイントになります。歩数がその分増え、より疲労が溜まりそうにも感じまずが、実際には身体の上下動が少なくなることで、負担が軽減され、結果として疲労が溜まりにくくなるのです。

登山にはリュックなどの持ち物が必需品ですが、背中に背負った荷物を気にするあまり、前かがみになる人が多くいます。
斜面を登るということは、それ自体前かがみになるような気がしますが、実際には前屈する=前かがみになるのではなく、身体全体が斜面に対して垂直になるくらいの感覚でいると良いでしょう。具体的には背筋を伸ばすことを意識することで、良い姿勢を保つことができます。

休憩は「早めに」「小まめに」が基本

休憩は疲労が溜まりきる前に取ることが重要です。休むとかえって疲れるという人もいますが、これは疲れを感じる前に休憩することで、体力の回復を実感しにくいためかもしれません。

歩き方や姿勢もそうですが、効率よく登るためには、身体にかかる負担をできる限り軽減することが重要です。

人間の身体の疲労の初期段階は、本人が意識できないレベルで進んでいきます。疲れていないと感じても、負担のかからない歩き方と姿勢を維持し、必要ないと思っても休憩を取ることで、実感できていない疲労が回復していくのです。

もし病気や体調不良になってしまったら…以下の記事をご参照ください。

登山のトラブル対策その2:病気や体調不良に注意

まとめ

現代人にとって、自然があふれる環境に身を置くことは最高の贅沢です。

経験者やガイドブックなどの情報をもとに、安全で快適な登山を楽しみましょう。

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